今年は、コロナ禍が4年目を迎え、恐ろしさは半減したものの、ワクチンを接種しても効かないといった新たな変異ウイルスが現れ、医療現場を混乱させております。また昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに資源やエネルギー価格が高騰する事態となりました。そして私達の業界に於いても今迄に無い新しい養殖の在り方が芽吹いて来ました。
海水魚の海上養殖は以前から行われていましたが、陸上でも始まり、それが現在活発に行われるようになって来ました。フグの陸上養殖は周知の事実ですが、海水が無くても海水魚が生息出来る、つまり海水魚と淡水魚が同じ水槽で生息出来る技術を3年前から岡山理科大学が、実証実験を行っているそうです。今迄の海水養殖に新たな淡水養殖(内水面養殖)が加わる事で、養殖魚のくくりが二つになります。具体的には全国で約70ヶ所の養殖所がありますが、その中で陸上養殖はまだ数か所しかありません。すでに発売済の”福島メープルサーモン”や“おかそだちサーモン”、また、ニッスイでは25年度をめどに“サバ”の陸上養殖を始めます。近い内に、外国に買い負けを心配せずに安定した魚が食卓に上るようになり、若者の魚離れにも歯止めが掛かるのではないかと思います。
買い物についても、今迄は実際の商品を見たり触ったりして、現金やカードで支払い購入していたものを、商品の下見はお店でして、買う時はネットで現金やカードを使わずにスマートフォン一つで決済といった具合に、あっという間に変わって来ました。私達もこの流れに乗って遅れる事無く、進化して行かなければと考えます。